ドイツ概要と紹介

Germany
 


ドイツの位置

  ドイツ連邦共和国、通称ドイツは、ヨーロッパ中部にある連邦制の共和国。首都ベルリン。北はデンマーク、東はポーランド、チェコ、南はオーストリア、スイス、西はフランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダと国境を接する。また、北部は、北西側が北海、北東側はバルト海に面する。
  領域は1990年のドイツ再統一によって、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)を構成していた15県および東ベルリンが6州としてドイツ連邦共和国に編入されて、現在の16州となった。2007年まで5年連続で世界最大の輸出額を誇る工業超大国、アメリカ合衆国、日本、中国に次いで世界第4位(為替レート換算値による)のGDPを誇る経済大国であり、世界の先進8ヶ国(G8)の一つ。フランスと並ぶ欧州連合 (EU) の中核国。
紀元前58年から51年までのガイウス・ユリウス・カエサルのガリア遠征などを経てゲルマン人は傭兵や農民としてローマ帝国に溶け込んで行き、紀元後375年には西ゴート族の移動を初めとする大移動によって現在のヨーロッパに定着する。西ローマ帝国の滅亡後、ケルト系民族を北方に追いやったゲルマン人は各地に王国を建てたが、フランク王国が統一した。843年のヴェルダン条約によって三分割されたうちの1つである東フランク王国が現在のドイツの原型となった。
中世には、国家としての統一や民族意識はほとんどなく、各地に領邦国家が分立した歴史は現在に続く連邦主義の基盤となっている。各領邦は近隣諸国に比べて弱体で、また宗教改革では新旧両教に分かれて互いに争ったため三十年戦争ではドイツのほとんど全土が徹底的に破壊された。1600万人いたドイツの人口が戦火によって600万人に減少したと言われる。15世紀からは「ドイツ国民の神聖ローマ帝国と称し、対ドイツ搾取的な教皇サイドからの自立の姿勢を示した。
北部の領邦君主ホーエンツォレルン家は17世紀半ばから勢力を拡大し、1701年にはプロイセン王国を形成した。が高まった。1806年まで神聖ローマ皇帝位を世襲していた「大ドイツ主義」派のオーストリアのハプスブルク家は、「小ドイツ主義」派のホーエンツォレルン家とドイツ統一の役割を争ったが、1871年、プロイセン国王ヴィルヘルム1世の戴冠によってドイツは、ドイツ系オーストリアを除く、小ドイツとしてのドイツ国(ドイツ帝国)として統一され、ベルリンを首都とした。
1918年、第一次世界大戦の敗北によってドイツは共和制に移行したが、ヴァイマル共和政は小党乱立により政局は不安定で、驚異的なインフレなど経て1931年には、アドルフ・ヒトラーの指導下で極右的民族主義やユダヤ人の排斥、再軍備を唱える国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)が、ナチス・ドイツとなり、軍事力の増強や周辺諸国の併合などを行った。1939年9月に隣国ポーランドと開戦し、第二次世界大戦が始まった。
1945年、第二次世界大戦に敗北したドイツはアメリカ、イギリス、フランス、ソビエト連邦の四カ国に分割占領され、1949年、ボンを暫定的な首都とするドイツ連邦共和国(西ドイツ)とベルリンの東部地区(東ベルリン)を首都とするドイツ民主共和国(東ドイツ)に分裂した。冷戦の時代を通じて東西ドイツは資本主義と共産主義が対立する最前線となったが、1989年ソビエト連邦のペレストロイカに端を発した東ドイツの民主化運動(東欧革命)をきっかけにベルリンの壁が崩壊し、翌1990年、再統一を達成し、再びベルリンを首都と定めた。
            ウィキペディア(Wikipedia)より

 
ドイツ地図
ドイツの紹介
音楽




ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
トッカータとフーガ 二短調

演奏: オルガン ヘルムート・ヴァルヒャ


数多いバッハオルガン曲のなかでも特に人気の高い作品
演奏者のヘルムート・ヴァルヒャは1907年にライプツィヒで生まれ、1991年に他界したドイツのオルガン奏者。1歳で予防接種の後遺症のため視力障害を起こし、16歳で完全に失明した。幼少から音楽を学び、演奏と教育でドイツのオルガン界の頂点にたち、1977年に引退。

他のオルガン曲も収録


ヨハネス・ブラームス作曲
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

演奏 : ヴァイオリン クリスチャン・フェラス
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
      指揮 ヘルベルト・ファン・カラヤン

このヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェンの作品61、メンデルスゾーンの作品64と並んで『3大ヴァイオリン協奏曲』と称されている。

他にヴァイオリン・ソナタも収録




ルードリッヒ・ヴァン・ベートヴェン作曲
交響曲 第7番 イ長調 作品92

演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮: 金聖響

ベートヴェンの交響曲は、第9番、第5番(運命)、第6番(田園)が特に有名。第7番も明るく軽快な曲想から広く支持され、演奏される機会が多い交響曲。 

他に交響曲2番も収録

金聖響指揮コンサートで購入

映画

ふたりのロッテ

1994年製作
原題 Charile & Louise/Das doppeelte Lottchen
製作・監督・撮影 ヨゼフ・フィルスマイヤー
原作 エーリヒ・ケストナー

両親の離婚で別々に育てられた双子が、スコットランドのサマースクールで偶然出会う。ハンブルグの広告代理店に勤める、キャリアウーマンの母親。ベルリンの売れないミュージカル劇団の作曲をしている父親。性格や習慣は全く違う二人は、見た目はそっくり。サマースクールで仲良くなった二人は、入れ替わって、それぞれの家に帰る。

NHKの朝ドラ「だんだん」(2008年度)の話に似ている。二人が入れ替わって、姉妹の性格を真似して、知らない親との生活に奮闘する。二人の少女がかわいく、微笑ましい。


グッバイ レーニン 

2002年製作
原題 Good Bye Lenin
監督・脚本 ヴォルフガング・ベッカー
脚本 ベルント・リヒテンベルク
音楽 ヤン・ティルヘン

東ドイツの首都、東ベルリンに住む主人公の父が、西ドイツに亡命。以来母親が、熱烈に社会主義に傾倒していく。母親が心臓発作で、8ヵ月間昏睡状態になっている時に、ベルリンの壁が崩壊。奇跡的に目を覚ましたが、次のショックでは命がないと医者に言われる。母親に社会主義体制が消えたことを悟られないよう、主人公は知恵をしぼり、母を守る。

社会主義体制下の生活がよくわかる。音楽はフランス映画「アメリ」と同じ、ヤン・ティルヘンで、軽快でコミカルな音楽は、切ない場面をも淡々とした印象にする。


善き人のためのソナタ

2006年製作
原題 Das Leben der Anderen
英題 The Lives of Others
監督・脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
音楽 ガブリエル・ヤレド

東ドイツのシュタージ(秘密警察・諜報機関)のエージェントを主人公にしたドラマで当時の東ドイツが置かれていた監視社会の実像を克明に描いている。第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
シュタージの局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓っていた。ある日彼は、反体制の疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視するよう命じられる。さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは次第に共鳴していく。そして、ドライマンが尊敬する友が亡くなった時に、ピアノで弾いたソナタを、ヴィースラーは涙を流して聞き入る。


良い映画で、感動した。ヴィースラーの国家への忠誠を超えた、芸術達への共感と情。ほとんど表情を出さないヴィースラーの心を、巧みに伝えている。

書籍

解説書

物語 ドイツの歴史

筆者 阿部謹也

ドイツが歴史に登場し始める9世紀位から、20世紀までを概観している。また、終章では現代ドイツの抱える問題点などを簡単にではあるが指摘している。

夫が購入




旅と道具

筆者 佐貫亦男

戦中から欧州に赴き、生涯旅を楽しんだ著者が、50年の蘊蓄を語った、中高年にもお薦めの個人旅行指南書。旅の準備から記録まで、科学者の鋭い眼力と細やかな視点から、魅力的な旅づくりを提案する。海外を歩くに有用なアイデア満載。

夫が購入


ヴィジュアル本

ドイツ名景の旅

筆者 谷 克二
写真 武田和秀

アルプス、ドナウ川、ライン川、ネッカー州など欧州を代表する名景に囲まれ、豊かな歴史と文化を育んできた南ドイツ。中心都市ミュンヘン、大学都市ハイデルブルクなど古都28を探訪。併せてモーツァルトの街ザルツブルクを紹介。

夫が購入



戯曲



ファウスト

筆者 ヨハーン・ヴォルフガング ゲーテ
翻訳 池内 紀

学問と知識に絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売りわたすかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあらゆる可能性を体験しようとする。メフィストと組んだファウストの遍歴が始まる。霊薬を手に入れ、若返った青年ファウストがマルガレーテを見そめる。恋の成就、マルガレーテの母親の死と兄の殺害、そして、マルガレーテによる嬰児殺し。マルガレーテの処刑とともに愛を巡る劇は終わる。

山本容子の挿入画があり、読書の苦手な私でも、読みやすく、筋もとても関心がわく内容。

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